繋がりを生み、孤食を無くす

パンと菓子に関連する様々な施設がある「パンの森」

「核家族化が進み...」などと言っていたのは、昭和の古き良き時代です。あれから云十年が過ぎ、今や核家族は当たり前で、単身家族化がどんどん進んでいます。地域社会の弱体化や単身者の孤立化なども、いまや深刻な社会問題になっています。
そんな中で、ブランスリー電子版に面白い記事を見つけました。｢『繋がりを生み、孤食を無くす』がテーマ - グルマンマルセ」と題したもので、岐阜県内などに複数のベーカリーを展開するグルマンマルセというベーカリーが、「森のパンラボ」というイベント施設をオープンした話しです。
先日、グルマンマルセの社長に、電話で色々なお話を聞かせていただいたのですが、同ベーカリーの社会的ミッションとして、孤食化が進んだ今の状況を、複数の人で食を共にすること、もしくは、例え１人の食事だとしても、食材を複数の人たちで共有したり、食べる食品を複数の人達と共に作ったりすることで、「孤独な精神状態での食事をなくし、昔のような人間通しの心のつながりが当たり前の状況に戻していくこと」を旗印にして、いろいろな活動をしているのだそうです。
「森のパンラボ」のオープンは、その一環なのだそうですが、パンや菓子についての様々な『体験』や『学び』を提供できる様々なイベントを企画しているそうです。１人で食べる食シーンが増えたなら、食材や食品に関係したイベントに参加してもらうことで、参加者同士の交流を深め、食べ物についての様々な思いを共有することで、１人の食事でも、心はイベント参加者と繋がっているという安心感を感じてもらえるようにしようとい趣旨なのだそうです。