業務用フードカッター・スライサーの専門ギャラリー
業務用フードカッター・スライサー

業務用フードカッター・スライサー 35機種一覧|用途別の選び方と比較

野菜・果物・チーズ・ゆで卵・練り物まで、食材を「同じ形に・速く・安全に」切るための業務用カッターとスライサーを機種一覧で掲載しています。手動の卓上機から電動機、特注対応機まで、切る食材と仕上がりの形から比較できます。

業務用フードカッター・スライサーとは

包丁での手切りを機械に置き換え、カットの均一化と時間短縮を実現する機器の総称です。スライス(薄切り)、スティック、角切り(ダイス)、クシ切り、みじん切りなど、仕上がりの形ごとに専用機が用意されています。

形が揃うことで見栄えと歩留まりが安定し、作業者による差もなくなります。カットに不慣れなアルバイトでも同じ仕上がりにできるため、仕込みの属人化を解消する目的で導入されることも多い機器です。

選び方の3つの軸

① 切る食材で選ぶ

チーズ・バター・ようかん・わらび餅のように粘りがあって刃物ではくっつく食材は、ピアノ線やステンレスワイヤーで切る方式が向きます。刃物が食材に張り付かず、断面がつぶれません。

一方、キャベツ・大根・ごぼうのように繊維のある野菜は、回転刃や押し切りの刃物式が適しています。トマトやゆで卵のように柔らかく崩れやすいものには、刃を往復させる方式や専用のカット台を備えた機種があります。

② 仕上がりの形で選ぶ

同じ食材でも、スライス・スティック・角切り・クシ切りで必要な機械は変わります。スライスした素材を重ねて再度カットすることで角切りにできる機種もあり、1台で2工程をこなせるかどうかが選定の分かれ目になります。

③ 処理量で選ぶ

1日の仕込み量に対して手動機で足りるかを見ます。目安として、手動の押し切り機は1回1〜3秒、電動機はキャベツ1個で約60秒、千切りで約14kgを10分といった処理能力です。仕込みが1時間を超えるようなら電動機の検討時期です。

方式の比較

方式 特徴 向いている食材
ピアノ線・ワイヤー式 断面をつぶさずに切れる。刃の傷みが少なく洗浄も簡単 チーズ・バター・ようかん・わらび餅・寒天
押し切り式(テコ式) 1押しで分割。芯抜きと分割を同時にできる機種もある りんご・なし・トマト・ゆで卵・オレンジ
スイング式 刃を振り下ろして切るため、柔らかいものがつぶれにくい 巻き寿司・ロールケーキ・パウンドケーキ
電動回転刃式 連続処理に強い。円盤の交換で切り方を変えられる キャベツ・大根・にんじん・ごぼう
電動レシプロ式 刃物が往復して球体の柔らかい食材も形を保って切れる トマト・オレンジ・かんきつ類

価格の目安

区分 価格帯(税別) 主な機種
手動・卓上の小型機 1万円台〜4万円台 ミートテンダー・ポンドバターカッター・アップルカッター
手動・据置の専用機 8万円台〜30万円前後 ゆで卵カッター・クシ切りカッター・定尺カッター
電動機 9万円前後〜50万円 電動スライサー・いちごスライサー・電動レシプロスライサー
大型・特注対応機 40万円〜/個別見積 ダイスカッター・マルチプレスカッター・特注カッター

同じ用途でも、カット寸法の変更やコンベアの追加といった特注対応で価格は変わります。仕上がり寸法が決まっている場合は、まず対応可否を確認するのが近道です。

手切りとの違い

手切りは初期費用がかからない代わりに、仕上がりが作業者の技量に左右され、仕込み時間も読めません。機械化すると形が揃う・時間が読める・包丁事故が減るという3点が同時に得られます。

続きを読む

ページ:[1]
アップルカッター
アップルカッター 平野製作所 アップルカッター
クシ切りカッター
クシ切りカッター 平野製作所 クシ切りカッター
トマトスライサー
トマトスライサー 平野製作所 トマトスライサー
ピアノ線ダイスカッター
ピアノ線ダイスカッター 平野製作所 油脂・チーズカッター
ポンドバターカッター
ポンドバターカッター 平野製作所 油脂・チーズカッター

導入前に確認したいこと

設置スペース:本体の寸法だけでなく、食材を置く場所とカット後の受け皿を含めた作業スペースで考えます。卓上機でも投入口まわりに余裕が必要です。

洗浄性:刃物部とカット台が工具なしで外せるか、本体を水洗いできるかで日々の手間が変わります。生食用の食材を切る場合は特に重要です。

電源と動力:電動機は電源の位置と容量を確認します。エアー駆動や手動の機種は電気を使わないぶん、洗浄の自由度が高くなります。

カットテスト:同じ食材でも温度帯や水分量で切れ方が変わります。導入前に実物の食材で試すのが確実です。デモ機の貸出やカットテストに対応するメーカーもあります。

安全性について

業務用カッターは刃物を扱う機械です。刃物部にカバーや安全機構があるか、刃の交換や研ぎをメーカーが受けているかを確認してください。交換刃方式であれば、切れ味が落ちた刃を1枚から交換できます。

よくある質問

手動と電動はどちらを選べばよいですか

1日の仕込み量で判断します。1回のカットが数秒で終わる手動機でも、点数が多いと時間がかかります。仕込みが1時間を超えるようなら電動機が有利です。設置場所に電源がない場合は手動機が確実です。

カットのサイズは変更できますか

多くの機種で可能です。ワイヤー式はピアノ線の張り替え、刃物式は刃物部やカット円盤の交換でサイズを変えられます。標準にないサイズは特注対応になります。

生食用の食材にも使えますか

使えます。ただし洗浄と乾燥がしやすい構造であることが前提です。電気部分が取り外せて本体を水洗いできる機種や、部品単位で分解できる機種を選んでください。

導入前に試すことはできますか

メーカーによってはデモ機の貸出やカットテスト、ショールームでの実演に対応しています。切りたい食材を送ってテストしてもらえる場合もあります。

まとめ

同じ「切る」でも、食材の性質と仕上がりの形によって最適な機械は変わります。粘る食材はワイヤー式、繊維のある野菜は刃物式というように方式から絞り込み、処理量で手動か電動かを決めるのが選定の近道です。気になる機種はカットテストで実際の仕上がりを確かめてください。